【長時間の姿勢がもたらす身体への影響】
コロナ禍による外出自粛によって家に居る時間が長くなった方はたくさんいらっしゃるかと思います。
またテレワークでパソコンを使用する時間が増えている方も未だに多いのではないでしょうか。
室内にいる時間が長いと座った状態や同じ姿勢の時間がどうしても長くなってしまいますが、これは決して身体に良いことではありません。
長時間の同じ姿勢が身体へもたらす影響と予防・対策をお伝え致します。

身体への影響
座ったままの状態やデスクワークで長時間同じ姿勢をしていると血行不良を起こし、脚に限らず身体のあらゆる部分に症状があらわれます。
また、座った状態が長く続くと身体のバランスを取ろうとする筋肉が未発達となり、筋力低下の原因にもなります。
長時間座った状態によって起こる身体への悪影響は以下の通りです。
▶ 腰痛
太ももやお尻の血行が悪くなることで筋肉の硬直を起こし、腰痛の原因となります。
▶ むくみ
老廃物が溜まりやすくなり、主に膝から下にかけてむくみが起こります。
▶ 転倒しやすくなる
脚の運動量が大幅に減少し、筋力が低下します。
その結果、転倒しやすくなったり骨折などの重傷を患う場合もあります。
▶ 膝の痛み
膝まわりの筋力が減少し、膝を痛めやすくなります。
▶ 背中の痛み・肩こり
脚の血行が悪くなると上半身の血行も悪くなり、背中のはりや痛み、肩こりを引き起こします。
▶ 痺れ
長時間の同じ姿勢は神経も圧迫し、痺れを伴うことがあります。
また神経が圧迫されると痛みを強く感じることもあります。
「座っていたほうが楽だから」と言って、長時間座ったままの状態や同じ姿勢をしていると血液の流れが滞ってしまい、脳への血流量が減少したり血液内の中性脂肪が増加してしまします。
そうなることで、認知症や生活習慣病のリスクも高まってしまうのです。

対策
長時間の座った状態、長時間の同じ姿勢を避けることが身体への影響を軽減することができます。
〇 水分補給
こまめに水分を飲むことで血液の流れを良くすることができます。
水分補給を意識するようにしましょう。
水分は常温か温かいものを飲むことで血行増進の期待が高まり、身体の冷えを予防します。

〇 脚を高くする
脚の位置を高くすることで血行不良を予防しむくみを解消できます。
寝た状態で脚を高く上げる運動をしたり、かかと付近に座布団やクッションなどをあてて高くすることで血流が良くなり、滞りを予防します。

〇 姿勢を変える環境を作る
・敢えてスマートフォンを遠くに置いておく
・テレビのリモコンを手元に置かない
など生活環境を少しだけ工夫して、姿勢を変えざるを得ない環境にしてみましょう。
デスクワークの方は立ち上がったり軽く伸びをするだけでも血行が良くなり、様々な症状を回避できる期待ができます。
最低でも1時間、できれば30分に1回のペースで姿勢を変えることを推奨します。

まとめ
長時間の座ったままの状態やデスクワークによる同じ姿勢は腰痛や関節痛などの様々な症状や生活習慣病の原因となります。
こまめに姿勢を変えることで血行不良を予防していくことが症状を改善する近道です。
生活習慣を見直し、少しだけの工夫をすることが積み重なれば、大きな差となって身体に良い影響をもたらします。
心身ともに健康な状態で楽しい毎日が過ごせるように姿勢を変える意識を高めていきましょう。
