【睡眠が大切な理由】質の高い睡眠をとろう
睡眠は身体と脳の疲労を回復するためにとても大切なことです。
日中に使い続けた身体と脳の働きを一時的に休息させ、あらゆる機能を回復させる効果があります。
身体と脳を休ませ、「記憶力」「自律神経」「免疫力」などの大切な機能を維持・向上させるために不可欠なものです。
十分な睡眠をとっていないと身体に悪影響が出る可能性が出てきます。

適切な睡眠時間
一般的には
・大人 7~8時間
・子ども 9~13時間
・幼児 12~15時間
と言われていますが、日常の生活リズムでこれだけの時間を睡眠にあてることはなかなか難しいことです。
当院では睡眠時間よりも「質の高い睡眠」を心掛けることを推奨しています。
基準としては、疲労感と睡眠の欲求が判断基準になります。
日中ウトウトと居眠りをしたり、寝ても疲れがとれていないようであれば夜間に熟睡できていない状態であり「質の低い睡眠」ということになります。
この状態が長期間続くようであれば「不眠症」になってしまうでしょう。

質の高い睡眠をとるには
日中や就寝前の行動が睡眠を妨げる場合があります。
質の高い睡眠をとり、気持ちよく起床できる方法をご紹介します。
〇 日光を浴びる
最低でも1日30分は日光に浴びるようにしましょう。
部屋にこもっているのではなく、外に出て日光を浴びる機会を増やしてください。

〇 嗜好品を控える
アルコールやカフェインは睡眠を妨げます。
お酒やコーヒーの大量摂取や就寝前の摂取はなるべく控えましょう。

〇 仕事や激しい運動
就寝前の3時間前には終わらすようにしてください。
ただしヨガやストレッチなどの運動は問題なく、逆に睡眠の質を高めますので率先して取り入れましょう。

〇 食事
寝る前にたくさん食べたり水分を多く摂取することも睡眠を妨げます。
就寝前の2時間前に食べ終えることが理想です。

〇 リラックスできる環境作り
リラックスできる落ち着いた環境を作ることで質の高い睡眠をとれる期待が高まります。
・寝る前の読書
・音楽を聴く
・ヨガやストレッチを楽しむ
など、あなたがリラックスできる習慣を身に付けてください。
ぬるめのお風呂にゆっくり浸かることも非常に効果的です。
寝る前のスマートフォンやパソコン、テレビの視聴は睡眠の質を低下させます。
布団に入ってスマートフォンを楽しむ方は非常に多いと思いますが、これは絶対にやめましょう。

また起床時も同様です。
スマートフォンのアラームを止めると同時にSNSのチェックをされている方も多いと思いますが、起床直後のスマートフォンはせっかく回復した疲労を再び感じることになります。
起床後1時間は刺激の強いスマートフォン、パソコンの視聴は避けましょう。
室内は真っ暗な状態が睡眠の質を高めます。
豆電球を点けた状態でおやすみになる方もいらっしゃると思いますが、真っ暗な状態の方が質の高い睡眠をとりやすくなります。
まとめ
仕事やプライベートの時間を楽しむことで規則正しい生活が崩れてしまうことはよくあることです。
たまには夜更かしや不規則な生活リズムになることも仕方ありませんが、これが毎日のように続いてしまった場合、質の高い睡眠をされている方と質の低い睡眠をされている方の健康状態は雲泥の差となってあらわれます。
当院にご来院される方も、比較的睡眠がしっかりとれていない方が多い傾向にあります。
健康で充実した毎日を過ごせるよう、質の高い睡眠をとるように心掛けましょう。
