【腕の痺れ(しびれ)・痛み・倦怠感】胸郭出口症候群
・デスクワークをしているとだんだん腕が痺れてくる
・洗濯物を干していると腕が怠くなる
・買い物袋を持っていると次第に腕が痛くなる
このような腕の痺れや肩から手にかけての痛み、腕の怠さを感じる方は「胸郭出口症候群」かもしれません。
胸郭出口症候群はここ最近、20代から30代の方に増加傾向が見られます。
デスクワークやテレワークの増加やスマートフォンの過度な使用、腕の酷使によって起こる症状です。

症状
【症状】
● 腕の痺れ・痛み・倦怠感
● 肩こり・肩の怠さ
● 腕や手の冷感
● 肩・背中の痺れ、痛み
● 手指の浮腫み(むくみ)
● 握力の低下

主に肩から腕、手に掛けて痺れや痛み・倦怠感を感じます。
午後から夕方にかけての疲労が蓄積されてくるタイミングや、腕や手に大きく負担がかかると症状があらわれる傾向があります。
【症状があらわれるケース】
● 長時間のデスクワーク・スマートフォン
● 重い買い物袋を持つ
● 洗濯物を干す・取り込む時
● ドライヤーを使用している時
● 電車で吊革を持っている時
顔より上に腕を上げている時に症状があらわれたり、強くなる傾向があります。
症状が悪化すると寝ている時や何もしていない時でも痺れや痛みを感じるようになったり自律神経失調症を併発する場合もあります。

原因
肩(鎖骨)付近にある神経と血管が圧迫、もしくは引っ張られていることが原因です。
血行不良も起こし、筋肉が硬直して腕や肩に痺れ・痛み・倦怠感があらわれます。
神経が圧迫される原因は「腕や肩の使い過ぎによる負担」「長時間の同じ姿勢」があげられます。
またなで肩や猫背、巻き肩などの姿勢も原因の一つです。
デスクワークが多い方やスマートフォンを長時間使用する方、なで肩の傾向がある女性の方は注意が必要となってきます。
野球やテニスといった腕や手、首を動かすスポーツも神経を圧迫する原因となり、お悩みの方も少なくありません。

予防と対策
〇 疲労を溜めない
腕に痛みや症状があらわれたら無理をせず休憩するようにしましょう。
デスクワークは思っている以上に腕や手に負担が掛かっています。
1時間に1回くらいのペースで腕や手を休ませることで症状を未然に防ぐ期待が高まります。
離席して腕をゆっくり伸ばすストレッチを習慣にすることで血行が促進されます。

〇 身体を温める
身体を温めることで神経の圧迫を解き、血行不良の改善する効果が期待できます。
入浴はシャワーで済まさず湯船にゆっくり浸かることをお薦めします。
その際に肩から手にかけて心地よい刺激で揉みほぐすことで、症状が和らいだり症状を未然に防ぐ効果が高まります。

〇 適度な運動
普段からストレッチや適度な運動を心掛けましょう。
腕に痺れや痛みが出ている時は軽めのストレッチや腕に負担が少ないジョギングなどがお薦めです。
普段から運動習慣をつけることで血行不良を予防し胸郭出口症候群を予防できる効果が期待できます。

まとめ
腕や肩の痺れや痛みがあらわれる胸郭出口症候群は腕や肩の酷使や長時間の同じ姿勢が原因で起こります。
日頃から「神経を圧迫させない」「血行を促進する」意識を高めて過ごしていくことが大切です。
また腕の痺れや痛みがあらわれた時は無理をせずゆっくり休んで労わってあげましょう。
