【ばね指(バネ指)】指の引っ掛かりや痛みが気になる方へ
「ばね指」とは指の腱鞘炎と言われており、曲げた指を伸ばすと引っ掛かるような感覚や痛みを覚えます。
指の付け根付近に炎症が起こることで腱の動きが悪くなり、引っ掛かる感覚や痛みを感じるのです。
40代から50代の方に多く見られましたが、最近では20代や30代の方にも増加してきている症状です。

症状
ばね指の主な症状は以下の通りです。
● 指の付け根の痛み・腫れ・熱感・違和感
● 指を曲げたり伸ばしたりすると引っ掛かる感覚
● 指を動かすのが困難
● 曲げた指が戻りにくい・戻らない
● 指を伸ばすと跳ねるような感覚
起床時に症状が強くあらわれ、徐々に感覚が戻ってくるのも特徴です。
軽症の場合は安静にしていると良くなることが多いですが、ばね指を放置すると指に強い痛みがあらわれたり、指が動かなくなってしまう場合もあります。
重症化すると手術を要する場合もあります。

原因
ばね指は糖尿病などの持病を持っている方に起こりやすいですが「指の酷使」や「ホルモンバランスの乱れ」「ストレス」などでも起こります。
【主な原因】
● 指の使い過ぎ
パソコンやスマートフォンの長時間使用によって指の付け根に炎症が起き、ばね指になります。
指に負担が掛かるスポーツ(野球・ゴルフなど)や楽器の演奏によってばね指になる場合もあります。
● ホルモンバランスの乱れ
妊娠・出産を経験された方や40代から50代の女性に多い傾向があります。
産後や更年期の女性ホルモンの変化によって血行不良が起こり、ばね指になる場合があります。
● ストレス・冷え症
ストレスによる自律神経の乱れや冷え症によって血行不良を起こし、ばね指の症状があらわれます。

予防と対策
症状や違和感があらわれた時は指の動作を控えることが重要です。
パソコンやスマートフォンの操作は控えて指を休ませるようにしましょう。
もし痛みや熱感を感じる場合は冷水で指や手を冷やすと炎症を抑える効果が高まります。
指が動かしにくい場合や指の動きがスムーズでない場合は温めると効果的です。
洗面器などにお湯を溜めて指や手を温めることを推奨します。
入浴時などの温かい環境で指を揉みほぐすことも良いでしょう。
指の痛みが引いてきたりスムーズに動くようになったら「指を握る」「指を開く」を繰り返すことで症状が和らぐ効果が期待できます。
指を握りこむ時はしっかり、開く時は指が反るくらい思い切り開くことがポイントとなります。
「握る」「開く」の運動を5秒ずつ3セット行うと良いでしょう。
神経の圧迫が緩むと同時に血行が促進されて症状が和らいできます。


まとめ
パソコンやスマートフォンの長時間使用による指の酷使やストレスが原因で、若い方でも「ばね指」になる恐れがあります。
指や手の違和感や痛みが軽度であっても、安易に考えず早めに対策していくことがばね指の予防に繋がります。
指や手の症状は生活に支障をきたすことが多く、症状があらわれると何かと不便になります。
今のうちから血行促進を意識して未然に防いでいきましょう。
