【反り腰】慢性的な腰痛の原因

2020年9月29日腰痛

反り腰と正常な姿勢の比較

「反り腰」とは上の図のように極端に腰が反っている状態です。

一見ヒップラインが強調されて胸も張っているように見える為、特に女性の方は「喜ばしい姿勢」と思っている方も多いようですが、実は身体に大きな影響をもたらしてしまう不良姿勢の一つなのです。

●慢性的な腰痛に悩まされている

●背中に張りや痛みが生じる

●太ももが張って不快感を感じる

そんな症状にお悩みの方はひょっとしたら「反り腰」かもしれません。

懸念される症状

正常な姿勢は背骨が緩やかなS字の状態になっていていますが、反り腰はこの湾曲が大きくなった状態です。反り腰になると骨盤が前傾になり身体の重心が常に前方に掛かっている状態で日常生活を過ごすことになります。

反り腰になると以下のような症状に悩まされる場合があります。

●慢性的な腰痛

腰痛に悩んでいる女性

常に腰に負担を掛けてしまっている状態となり、血行が滞ることで慢性的な腰痛を起こします。

●背中の張り

背中の張りに悩む女性

身体の重心が常に前方に掛かっている為、背中が伸びた状態で過ごすことになってしまいます。常に背中の筋肉が緊張している状態となり、慢性的に背中の張りや痛みを感じる場合があります。

●太ももの前面が張る

前太ももの張りに悩む女性

反り腰によって太ももの筋肉が縮んでしまい、太ももの前面がパンパンに張ってしまいます。

●浮腫み(むくみ)

脹脛(ふくらはぎ)の浮腫みに悩む女性

太ももの張りにより不要な水分や老廃物が蓄積されやすくなることで浮腫みに悩まされる場合があります。


その他「腹筋がきちんと機能しないことでお腹がぽっこり出る」「下半身に負担が掛かり外反母趾や巻き爪などの足のトラブルが起きやすくなる」「内臓機能の低下」などの症状もあらわれるケースがあります。

反り腰になる原因

反り腰になる原因は様々です。特に以下のケースに該当する方は注意が必用です。

●デスクワーク

デスクワークをする女性

デスクワーク時は前傾姿勢になってしまう傾向があり、この姿勢が腰に大きな負担が掛かり反り腰になってしまいます。

パソコン・スマートフォンが影響する不良姿勢はVDT症候群と言われ、若い世代を中心に非常に多くなってきている症状の一つとなります。

●ヒールを履く

ハイヒールを履く女性

ハイヒールを履くと常につま先立ちで歩いているような状態になってしまい、重心は前面に掛かります。

バランスを保とうと身体が無意識に後ろに重心を掛けようとするので、ハイヒールを履く機会が多い方は反り腰になりやすい傾向があります。

●妊娠中の姿勢

妊婦さん

お腹の中で赤ちゃんを育てている妊婦さんは、前方に重心が掛かり無意識に身体のバランスを取ろうとします。妊娠中の前方への重心が定着してしまうと、出産後も反り腰になってしまう傾向があります。

あなたは大丈夫?反り腰チェック

反り腰の簡単なチェック方法です。

【壁の前に立つ】
壁の前に立ち「かかと・お尻・肩・頭」を壁に付けてみてください。この時に背中にスペースができてしまっていると「反り腰」となります。

基準は「手のひら」が背中のスペースにすっぽりと入ってしまうかどうかです。手のひらが身体に触れずスペースに収まってしまうと反り腰を疑うべきでしょう。「こぶし」の状態で手が収まってしまうと重度な反り腰と言えます。


【仰向けで寝る】
仰向けで寝た状態になり、同じく手のひらが背中のスペースに収まってしまうと反り腰の可能性が高いです。仰向けでのチェック方法で該当してしまう場合も重度な反り腰を疑わなければなりません。

予防と対策

〇ストレッチ

反り腰予防に効果的なストレッチ
反り腰予防に効果的なストレッチ

反り腰のストレッチは写真のようなストレッチが効果的です。

四つん這いになったら手を床に付けたままお尻を踵(かかと)に付けるようにゆっくり下げていきましょう。この姿勢で45秒から60秒を目安にキープします。

腰まわりに蓄積された疲労物質を促し、血行を促進する効果が期待できます。筋肉の柔軟性も高まることで正常な姿勢を保つことができるようになります。

〇こまめに身体を動かす

仕事の合間に軽く伸びをする女性

デスクワークの方は長時間同じ姿勢になりがちです。デスクワークは前傾姿勢になることが多く、この姿勢が反り腰を招いてしまう場合もあります。

こまめに体勢を変えて軽く伸びをしたり立ち上がって腰を動かすような簡単な運動をこまめに行うことを心掛けましょう。

〇靴底がフラットな靴を履く

ハイヒールは反り腰の原因となりますので、靴底が平らなスニーカーなどを履くことを推奨します。


また妊娠されている方は楽な姿勢で過ごすことを意識していきましょう。「立っている時間」が長いと腰に負担を掛けてしまいますので、洗濯や食事も時にはご家族の協力を仰ぐよう心掛けてください。

まとめ

反り腰は極端に腰が反っている状態で、慢性的な腰痛・背中や太ももの張りを招いてしまい日常生活に支障をきたす場合もあります。

デスクワークによる長時間の同じ姿勢やハイヒールを履く機会が多いと反り腰になりやすい傾向がありますので、こまめに身体を動かしたりフラットな靴を履くことを心掛けましょう。

一度反り腰になってしまうと正常な姿勢に戻るまで時間が掛かる傾向があります。反り腰にならないよう普段から身体のバランスを崩さない意識を高めていきましょう。


当院では反り腰や猫背巻き肩などの不良姿勢や反り腰からくる腰痛でお悩みの方を全力でサポートしています。姿勢や腰痛にお悩みの方は当院までお気軽にご相談ください。



トップページ

店舗情報/アクセス

お電話からのお問合せ・ご予約はこちら

LINEからのお問合せ・ご予約はこちら

友だち追加